複葉の近似計算に就て
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概要
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ポテンチアルを持つ二次元の問題。複葉(第1圖)の上下翼を同時に考へずに、先づ上翼だけがあるものとして下翼の位置に生ずる速度を求め、その翼弦に直角な方向の成分を打消すやうに下翼に沿うて渦を置く。次にこの渦により上翼に生ずる速度を求め、その翼弦に直角な方向の成分を打消すやうに上翼に沿うて又渦を置く。以後この操作を繰返して、複葉に働く揚力の大きさを計算した。この解法は等角写像による嚴密な解と實際上殆ど一致する結果を與へるのみならず、後者の實行出来ない場合に對しても信用すべき數字を提供する。
- 一般社団法人日本機械学会の論文
- 1932-02-01
著者
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