乳児早期のアトピー性皮膚炎における皮膚テストの有用性について : 第1報 皮内反応テストとその遅発型反応について
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概要
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アトピー性皮膚炎乳児26名に3カ月時に卵白皮内反応テストを施行し, 即時型反応(IR), 遅発型反応(LPR)と血清総IgE値, 好酸球数, CAP-RAST, 卵白特異リンパ球刺激反応(卵白LST)のSI値との相関をみて, 12カ月まで定期的に経過を追った. IRと総IgE値は, 有意な相関をみた. IRとLPRの相関は, 有意ではなかった. IRは, 対照液でも10mm以上の発赤を示すものがみられた. IR陽性群では, 陰性群よりIgE値が高い傾向があった. LPR陽性群では, 対照群より有意にLSIのSI値が高かった. 1歳で卵白摂取による急性症状を示した症例は, RASTおよびIR陽性群に有意に多かった. IR陽性群では, 3, 6カ月でのRAST陽性者が有意に多かった. LPRでは差が無かった. IRあるいはLPR陽性群では, 6カ月までにRAST陽性となるものが有意に多く, IR単独よりもRASTを良く反映した. LPR陽性群では, 1歳までに喘息様症状を示すものが有意に多かった.
- 日本アレルギー学会の論文
- 2001-05-30
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