免疫担当細胞の可溶性膜抗原に関する研究 : 第2編 伝染性単核症の血清中Soluble CD2, CD4およびCD8値について
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概要
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伝染性単核症 (infectious mononucleosis, IM) の急性期には末梢血Tリンパ球の強い活性化がみられる。IMのTリンパ球の活性化を可溶性膿抗原 (sCD2, sCD4, sCD8) の面から検討した。対象は11カ月から16歳2カ月までのIM患児18例である。血清中sCD2, sCD4, sCD8はsandwich enzyme immunoassayにより, T-cell subsetsはfluorescence-activated cell sorterにより解析した。1. 急性期の血清中sCD2, sCD4, sCD8値は回復期およびコントロールに比しいずれも高値で, とくにsCD8値は著しい高値だった。2. 血清中のsCD8値は末梢血のHLA-DR+CD8+Tリンパ球数と正の相関がみられた。3. 血清中sCD8値とGOT, GPT値との間に正の相関がみられた。以上, IMにおける血清中sCD2, sCD4, sCD8値の測定はIMのTリンパ球の活性化を把握する免疫学的パラメーターになりうる可能性が示唆された。
- 日本アレルギー学会の論文
- 1993-08-30
著者
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