免疫担当細胞の可溶性膜抗原に関する研究 : 第1編 : 川崎病の血清中Soluble CD4とCD8値について
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概要
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血清中soluble CD4, CD8 (sCD4, sCD8)値はTリンパ球の活性化と関連し免疫学的疾患のモニタリングに有用と考えられる. 著者らは川崎病(KD)における血清中のsCD4, sCD8値を測定し, sCD4, sCD8値の面から血管炎であるアナフィラクトイド紫斑病(AP)およびウイルス性急性熱性疾患である麻疹と比較検討した. 血清中sCD4, sCD8値はsandwich enzyme immunoassayにより測定した. また同時にKDについてはT cell subsetsの絶対数をfluorescence-activated cell sorterにより解析した. KDおよび麻疹の急性期においてsCD4, sCD8値の上昇がみられたがAPでは変化がなかった. KDにおけるsCD4値の上昇は急性期早期に, sCD8値の上昇は急性期後期に認められた. KD急性期における末梢血のT-cell subsetsではCD4+, CD8+Tリンパ球にHLA-DRの発現の増強はみられなかった. KD急性期のsCD4, sCD8値の高値はHLA-DRの発現の増強を伴わない末梢血Tリンパ球の活性化あるいは組織内でのTリンパ球の活性化を反映しているよに思われた.
- 日本アレルギー学会の論文
- 1992-02-28
著者
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- タイトル無し