RSウイルス感染後小児末梢血リンパ球におけるアレルゲン特異的IL2反応性の誘導
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概要
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respiratory syncytial virus (RSV) 感染後の小児末梢血リンパ球に誘導されるアレルゲン特異的IL2反応性について検討した. OVA, α-caseinおよびダニ抗原で刺激したリンパ球では相当年齢の健康児群と比較して各々有意のIL2反応性が誘導された. この反応は感染後約1カ月のリンパ球で亢進していたが以後減衰する傾向を示した. RSV感染児ではアレルギー家族歴の陽性者が多かった (67%) が, IL2反応性の陽性頻度は家族歴の有無で有意の差を認めなかった. 以上からRSV感染後のリンパ球は食物抗原あるいはダニ抗原に対して感受性を獲得しており, これらの反応の亢進がアトピー性疾患の発症とかかわりを持つことが推察された.
- 日本アレルギー学会の論文
- 1992-04-30
著者
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