Enzyme Immunoassay法によるDrug-Induced Immune Leucocytopenia患者血清中の薬物特異抗体の検索
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概要
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多剤を服用していた薬物アレルギー患者において, EIA法を用いて原因薬物の同定を試みた.さらにアスピリン及びampicillinに対する特異性を検討し, 次の結果を得た.1)典型的症例の患者血清中にはABPCとサリチル酸に対するIgG, IgM抗体が検出された.2)この患者の身体所見及び血液学的検査所見と薬物抗体活性とには, 相互に関連付けされる変化が観察された.3)原因薬物及び種々の薬物を用いた抗原競合阻止試験により, これらの抗体は原因薬物に対して特異的であることが示唆された.4)血球減少症を伴う薬物アレルギー患者の薬物抗体は, IgG, IgMともに高かった.4)血球減少症を伴う薬物アレルギー患者の薬物抗体は, IgG, IgMともに高かった.以上よりGBを用いるEIA法は, II型薬物アレルギー患者における原因薬物の同定に有効であると思われる.
- 日本アレルギー学会の論文
- 1988-06-30
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