小児期における末梢血単核球亜型に関する研究 第2編 ヒト末梢血中のIgE bearing Bリンパ球亜群の検討
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概要
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気管支喘息患者にみられる高IgE血症が, 末梢血中のIgE bearing B cellの増加と関連があるかどうかを検討するために, モノクローナル抗IgE抗体を用いて, fluorescence activated cell sorterにて末梢血中のsurface IgE bearing B cellの測定を試みた.対象は血清IgE値が高い気管支喘息患者10例(血清IgE値は1100-5400unit/ml)である.対照に健康成人10例(血清IgE値は10-210unit/ml)をとった.成績:(1)健康成人では, IgE bearing B cellの平均は, B cell全体の約0.28%であり, リンパ球全体の約0.03%であった.(2)気管支喘息では, IgE bearing B cellはB cell全体からみて約2.8%であり, 健康成人の約10倍であった.また, リンパ球全体からみて約3.8%と健康成人の約13倍であった.(3)血清IgE値とB cell中およびリンパ球中のIgE bearing B cellの割合との間には正の相関が認められた.
- 日本アレルギー学会の論文
- 1986-12-30
著者
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