小児期における末梢血単核球亜型に関する研究 : 第1編 川崎病における末梢血単核球亜型のTwo-Colour Immunofluorescence法による検討
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概要
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川崎病患児の末梢血単核球亜型を, two-colour immunofluorescence staining法を用いて, fluorescence activated cell sorterにて測定し, 検討した.対象は川崎病患児15例である.発症後1ヵ月の時点で冠動脈瘤を有した2例と, 残さなかった13例(順調経過例)を比較検討した.急性期は第4病日から第9病日の入院時をとり, その1週間後と回復期(3周後以降)を経時的にサンプリングした.成績:(1)川崎病の順調経過例では, Leu2^+15^+細胞(suppressor T細胞)は急性期に高値を示した.Leu3^+8^-細胞(helper T細胞)およびLeu2^+15^-細胞(cytotoxic T細胞のprecursorおよびeffector T細胞)は, 経過を通して一定の傾向は認められなかった.(2)順調経過例では, HLA-DR^+細胞がT細胞分画にも認められ, 特にLeu2^+ HLA-DR^+細胞が急性期に増加していた.(3)冠動脈瘤を合併していた2症例ではLeu2^+15^+細胞およびLeu2^+ HLA-DR^+細胞は急性期に低値を示し, 順調例と異なった変動を示した.
- 日本アレルギー学会の論文
- 1985-12-30
著者
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