気管支喘息と慢性気管支炎における末梢気道障害と気道過敏性に関する研究
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概要
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気管支喘息および慢性気管支炎における末梢気道検査も含めた気道閉塞の因子とアストグラフによる塩化メタコリン吸入試験の諸指標の関係について健常者のそれと比較検討して, 以下の結果を得た.1)bronchial sensitivity(Dmin)は, 気管支喘息, 慢性気管支炎, 健常者の順に低値であったが, bronchial reactivity(SGrs/Grsc)は, 気管支喘息と慢性気管支炎および健常者の間に有意差を認めなかった.2)GrscとDminは気管支喘息と慢性気管支炎では有意に相関したが, 健常者では相関しなかった.DminとSGrs/Grscは, 気管支喘息と慢性気管支炎では相関しなかったが, 健常者では有意に相関した.3)FEV_<1.0>%が7O%以上の気管支喘息と健常者の両者共に, DminとV_<50>, V_<25>が有意に相関し, 末梢気道障害がDminに影響すると考えられた.4)ΔV_<50>が20%未満のnonresponderは, 20%以上のresponderよりDminが有意に低値で, 末梢気道障害の強い例ほどbronchial sensitivityが高くなる傾向を示すと考えられた.
- 日本アレルギー学会の論文
- 1986-11-30
著者
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