Counterflow Centrifugal Elutriation(CCE)ならびに蛍光偏光解消法を応用した白血球の細胞動態に関する基礎的研究
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概要
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CCEは, 密度匂配遠心法と異なり, 細胞を大きさと密度のパラメーターによって分離するテクノロジーである.今回, (株)日立工機と共同開発したCCE装置を用いて細胞分離能に関する基礎的検討, ならびに蛍光偏光解消法を応用した白血球の細胞動態の研究を行った.結果:Ficoll-Triosil比重遠心法でヘパリン加血200mlから採取した単核球(平均2.0×10^8cells)を本装置を用いて, リンパ球と単球に分離した.特に, 単球は約81%の純度(10^7cellsのオーダー)で採取することができた.分離した単球の機能は損なわれていなかった.リンパ球画分では, cell sizeが小さい画分はT^+_4細胞を, cell sizeが大きい画分はT^+_8細胞をそれぞれ分取することができた.採取したそれぞれの細胞画分をPHAで刺激し, 細胞質の流動性を蛍光偏光解消法で解析し, 同時にDHA生成量を測定すると.細胞質の流動性が最も亢進する画分が最も高いリンパ球幼若化能を示すことがわかった.
- 日本アレルギー学会の論文
- 1986-02-28
著者
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