気管支喘息小児における唾液中分泌型IgAの検討
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概要
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気管支喘息小児における局所免疫機構の一端を知るため, 唾液中分泌型IgAを測定した.方法はポリスチレンボールを用いたELISA法を用い, 対象は同愛記念病院小児科に入院中, または通院中の気管支喘息小児94例で, 年齢は6カ月から17歳まで, 対照として4カ月から13歳までの健康小児41例を選んだ.健康小児の場合, 唾液中分泌型IgAは平均108.2μg/mlであったが, 気管支喘息小児では平均147.9μg/mlであった.また, 気管支喘息小児において食物アレルギーをともなう児37例では平均48.3μg/mlで, ともなわない同年齢の児43例の平均96.4μg/mlを下回り, 年齢が低くなるほどその差は大きくなった.乳幼児の気管支喘息児は食物アレルギーをともなう場合が少なくないが, その発症に分泌型IgAが関与していることが推察された.
- 日本アレルギー学会の論文
- 1985-04-30
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