小児の免疫性疾患における血中Complexed IgEについて : 第2編 気管支喘息およびアトピー性皮膚炎について
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概要
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アトピー性皮膚炎を合併した気管支喘息患児の血中IgE immune complexをゲル濾過法および4% polyethylene glycol(PEG)沈降法を用いて間接的に証明し, 臨床症状との関連について検討した.1)アトピー性皮膚炎を合併した気管支喘息患児の血中には, IgGがimmune complexとして存在していると考えられた.2)気管支喘息患児のIgE PP indexはIgGおよびIgA PP indexと異なり, 多くの症例で正常値+2SD以上の高値を示した.3)気管支喘息の発作頻発時と, 発作緩解時のIgE PP indexはそれそれ36.1±22.9%および20.6±12.3%で, 危険率0.1%以下で有意差が認められた.以上の結果より, IgE immune complexは喘息発作という病態に何らかの役割を果たしているように推測された.
- 日本アレルギー学会の論文
- 1982-12-30
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