免疫複合体存在下でのFcリセプター保持T細胞によるリンパ腫由来培養細胞の障害作用について
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概要
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FcR T細胞が非特異的な免疫複合体存在下で Fc リセプターをもった標的細胞を障害する現象を見い出し, immune complex dependent T cell mediated cytotoxicity (IDTC) と名づけた。免疫複合体が in vivo てT細胞に結合して起こるICTCを in vivo sensitized IDTC のみられない健康人T細胞において, in vitro で免疫複合体をT細胞に結合させると, 細胞障害作用が出現し, これを in vitro sensiteized IDTC とした。またこれらの IDTC は, 標的細胞の Fc リセプターを免疫複合体でblockすると消失した。これまでにリンパ球による細胞障害作用として, 未感作リンパ球による直接細胞障害作用, 感作リンパ球による直接細胞障害作用, 未感作リンパ球による抗体依存性の細胞障害作用が報告されているが, IDTCは これらの報告と異なった新しい細胞障害機構と思われた。
- 日本アレルギー学会の論文
- 1978-10-30
著者
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