ペニシリン感作ヒツジ赤血球を用いた間接凝集反応について
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
ペニシリン特異抗体の検出を目的として, glutaraldehyde 固定, tannic acid 処理後, penicillin 蛋白結合物で感作したヒツジ赤血球による血球凝集反応について, tannic acid 処理条件, 抗原感作条件および血球凝集反応条件を検討し, その至適条件を決定した.Freund's complete adjuvant を用いて免疫して得たウサギ抗ペニシリン-human serum albumin 血清を用い, 凝集反応にはVプレートによるマイクロ・タイター法を用いた.感作抗原上の penicillin 抗原決定基数が30以上であれば抗体検出能が一定な感作血球を作り得ることが明らかとなった.間接血球凝集反応と hapten による血球凝集阻止反応を併用することにより, 抗原特異性および抗原決定基を検討し得ることが明らかになった.さらに本間接血球凝集反応はヒトにおける penicillin 特異抗体の検出にも応用し得ることが明らかにされ, 直接ペニシリンを感作した血球を用いる方法に比べ本方法は抗体検出能がすぐれていた.
- 日本アレルギー学会の論文
- 1977-09-30
著者
関連論文
- 5.同種組織感作性の抗 BPO ならびに抗 CET 抗体産生に関するマウスの系統差(3 薬アレルギー)
- 3.ペニシリンG水溶液の 8-day PCA 反応に対する誘発抗原性の経時的変化(3 薬アレルギー)
- 187.マウスのペニシリンに対する遅延型過敏症(薬物アレルギー)
- 3. sulbenicillin(SBPC) の蛋白結合形とその抗原決定基(3 薬剤アレルギー)
- 257.ラットの penicillin および cephalosporin に対する IgE 抗体の抗原特異性(即時型アレルギー)
- 256.ラットの penicillin および cephalosporin に対する IgE 抗体(即時型アレルギー)
- ペニシリン感作ヒツジ赤血球を用いた間接凝集反応について
- Mecillinamの免疫学的特異性について (Pivmecillinam論文特集)