抗原特異的なIgG1抗体で受身感作したモルモットにおけるアンフィラキシーの定量的研究
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
卵白リゾチームに対し, 特異的なモルモットのIgG1を, affinity chromatographyとDEAE-cellulose column chromatographyにより, 分離, 精製した.この標品は, 電気泳動でわずかに移動度の異なる2成分からなっており, 高い間接凝集価を持っているが, 間接溶血価はほとんどなかった.PCA活性は, 0.6μg以上の特異IgG1で感作した時にみられ, 56℃, 30分での抗体の加熱処理の有無にかかわらず, 感作後4-16時間後に最高値を示した.これらの結果から, この特異IgG1は, Ovaryにより報告されたアナフィラキシー抗体に相当するものと考えられた.受身全身アナフィラキシーは, 100μg(190-205μg/kg)の特異IgG1で感作に, 3日後に抗原刺激を行った時に最も強い反応があらわれた.また, アナフィラキシーによるショック死を引き起こすに必要な特異IgG1は, 440-580であった.この場合の抗原量は100μg-10mgであった.
- 日本アレルギー学会の論文
- 1974-01-30
著者
関連論文
- まとめ(9 Adjuvant)
- 出雲市の青年女子における風疹抗体保有状況と弱毒風疹生ワクチン(高橋株)の野外接種試験
- 抗原特異的なIgG1抗体で受身感作したモルモットにおけるアンフィラキシーの定量的研究
- 肺結核患者の尿中結核菌排泄状態について
- 結核菌の培養に関する研究第2報喀痰放置における成績
- 1.結核菌の水溶性アジュバントについて : 活性画分の遅延型過敏症の誘起能(9 Adjuvant)
- リンパ球幼若化反応により測定したMAF3のアジュバント活性と抗原性
- マウス結核症に関する研究-5-
- パス抵抗性について
- タイトル無し