リゾチームの血清学的研究 : I.リゾチームとメチールリゾチームの抗原性と抗アレルギー作用
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概要
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1) EWLの生体内抗原性をモルモットの活動性および受身アナフィラキシー, PCA, SDで検討したところ, 活動性アナフィラキシーではEWL/mgで致死的な感作が成立し, 0.05mgの惹起量でショックをおこさせえた.受身アナフィラキシーでは0.458μgNの抗ウギサ抗体で感作が可能で, 最小有効惹起量は1μgであり, PCAでは0.0458μgNで感作が成立し, 25μgで惹起可能であった.2) MELがEWLと交差抗原性をもつことを活動性および受身アナフィラキシー, PCA, SDなどで明らかにした.3) MELは抗EWL血清のEWLに対する中和作用を抑制する.4) EWLはEaで受身感作したモルモットのアナフィラキシーは抑制するが, PCA, SDなどのアレルギー反応には抑制的な作用はなく, また抗ヒスタミン作用もみとめられなかった.5) MELはどのアレルギー反応も抑制しなかった.
- 日本アレルギー学会の論文
- 1973-11-30
著者
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