肝における抗原抗体反応に関する研究 : 第1報.同種フィブリノーゲンによる活動性アナフィラキシー時の組織学的変化
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概要
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雄性成熟健常ウサギに, 抗原としてNBC社のウサギフィブリノーゲンを1回宛100mg/10mlの生食懸濁液として, 耳静脈より活動性免疫を週2回計8回行なつたものと, 耳静脈より週2回計7回, 最後の1回を門脈より惹起したものとに分け, 最終免疫1週間後に倍検, 肝の組織学的検索及び臨床検査成績について若干の検索を行なつた.肝の組織学的変化はきわめて軽度であるが, 1)肝細胞の変性, 2)多核性肝細胞の出現, 3)肝実質細胞の壊死, a).単細胞壊死, b)限局性の小壊死巣, 4)類洞内における細胞浸潤, 5)グリソン氏鞘における経度の細胞浸潤等の組織学的所見を得た.検査成績では赤血球, 白血球および血小板数の軽度の減少, 血液凝固時間の軽度の短縮ならびに血漿フィブリノーゲル量の増加を認めた.
- 一般社団法人日本アレルギー学会の論文
- 1970-12-30
著者
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