未熟児, 新生児, 乳児における免疫グロブリンと抗菌, 抗毒素抗体産生について : I.未熟児, 新生児, 乳児における血清蛋白分画の推移と免疫グロブリン産生について
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概要
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未熟児, 新生児, 乳児の抗体産生能と免疫グロブリンの関係を細菌性感染の場より明らかにするため, 血清蛋白の推移, 免疫グロブリン産生状態を母血清, 臍帯血清, 未熟児, 新生児, 乳児を対象に検討した.1)未熟児, 成熟児共臍帯血清の総蛋白量, 各蛋白分画は母血清よりも低値である.そして生後, 未熟児のそれは成熟児よりも低値であるが, 3〜6カ月で総蛋白量, 各分画値は成熟児値に達する.また栄養別による有意差はなかった.2)分娩時のIgGは臍帯血清の方が母血清よりも高値で, 生下時体重が大きい程, 在胎期間が長い程IgGは高い.生後発育に伴ってIgGは61〜90日で最低値となるが, その後は増加し, IgAは生後22〜30日で測定可能となる.IgMは生後間もなくより急速に増加する.そして未熟児でもIgGは生後121〜150日, IgAは61〜90日, IgMは8〜14日で成熟児のレベルに達する.
- 日本アレルギー学会の論文
- 1970-07-30
著者
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