室内塵に関する研究 : 室内塵とStaphylococcus aureus菌体成分の交叉反応性に関する研究
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概要
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気管支喘息のアレルゲンとしての室内塵の重要性, Staphylococcus aureus菌体成分のアレルゲンとしての意義, 室内塵とStaphylococcus aureus菌体成分との相関性および交叉反応性について検討した成績は次の通りであった.1)気管支喘息患者52例における室内塵の即時型皮膚反応の陽性率は78.8%, Staphylococcus aureus菌体成分の陽性率は63.5%であった, かつ両者の皮膚反応にはある程度の相関性が認められた.2)Staphylococcus aureus菌体成分は室内塵と同様対照非喘息者で即時型皮膚反応陽性率が低く, また遅発型反応は, 喘息者, 非喘息者共に低かった.3)室内塵とStaphylococcus aureus菌体成分をそれぞれウサギに感作し作製した抗血清について検討の結果, 血球凝集反応, 同阻止反応, 並びに寒天ゲル内沈降反応において両者の抗原は免疫学的交叉反応性のあることが認められた.4)室内塵により減感作中の患者には室内塵に対すると同様Staphylococcus aureus菌体成分に対しても, 感作血球凝集価の上昇並びにblocking-antibody titerの上昇が認められた.
- 日本アレルギー学会の論文
- 1970-01-30
著者
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