捩り変形における彈性余効に関する研究
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概要
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低炭素鋼、アームコ鉄、及び銅につき捩り変形における彈性余效を測定した。これ等の金属に於ては初め與へた捩り変形の大きさに比例して彈性余效は増加し、0.6∿0.9%C鋼に於ては捩り変形の初期に於て彈性余效の増加度著しく、変形大となればその度減少して両者の関係は凹曲線をなしてゐる。然るに超共析鋼に於てはこれと反対の傾向を取り凸曲線を描いてゐる。而して何れの捩り変形に於ても0.9%Cなる共析鋼の彈性余效が最大にして炭素量これより増減するにつれ余效は著しく減少する。0.9%C鋼を除く他の炭素鋼は捩りモーメントを零に戻したる後約30時間経過すれば平衡の状態に達し、0.9%C鋼はこれに約50時間を要する。
- 一般社団法人日本機械学会の論文
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