シンガポールおよび台湾産輪毛虫類
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概要
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1987年7月24〜25日,マーフィ教授(シンガポール国立大)の協力を得て,シンガポール本島に点在する貯水池,養魚油等において,また同年7月29〜31日には林克政,林政克,柯斯銘の協力を得て,台湾本島の湖・池において,それぞれプランクトン・ネットによる採集が行われた.シンガポールからは約120タクサが現在までに検出されているが,そのうち8は新種(または新亜種)として,すでにSUDZUKI(1989)に記載され,また3タクサが本報文で新種および新亜種として記載されたもので,50はマライ地域の初記録であった.台湾に関しては,見出された約80タクサの中,新亜種はすでに SUDZUKI(1989)に記載されたただ1種のみで,46が当該地域の初記録であった.また今回の調査により,従来Filinia属として扱われてきたcamaseclaは各種形態以外に卵携帯の様式も著しく同属の他種と異なるため別属として扱うべきであることが明らかとなり,新属名Parafiliniaが提唱された経過について触れた.
- 日本動物分類学会の論文
- 1991-04-01
著者
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- 唐木淳一編「日本産土壌動物検索図説」, B5版, viii+405(図版頁,ノンブルなし)+206頁, 東海大学出版会, 東京, 1991年5月
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