メクライシムカデ亜科(トゲイシムカデ科)の新属
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概要
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トゲイシムカデ科のメクライシムカデ亜科(Anopsobiinae)は記載例の少ないまれな群で既知6属がある.日本産は村上(1967)によって四国からAnopsobius japonicusが1種だけ記載されており,これはZALESSKAJA(1975)によってAnopsobiellaに含められていた.今回,東京都内の目黒と白金の自然教育園より得られた標本を検討した結果,Anopsobiellaはトゲイシムカデ亜科(Henicopidae)に入れるべきであって,日本産の種に対しては新属を設ける必要があると判断し,Shikokuobius(メクライシムカデ属)を創設記載した.本属は第12-15歩肢に基節腺孔を有することで,ソ連タジク地方産のGhilaroviellaに近いが,基節突起は第15肢にのみ存在することが異なる.
- 日本動物分類学会の論文
- 1982-12-25
著者
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