マグネシア煉瓦の組織構造の粒度分布依存性
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概要
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マグネシア煉瓦の組織のち密性, 組織の透過性及び組織結合度としての強度等の耐食性の要因と, スポーリングに対する, 坏土の粒度分布依存性の研究を行った結果, (1) 組織のち密性は, 4mm以下の坏土についてのAndreasenの連続粒度分布係数のqが0.2から0.4がよい. (2) 組織の透過性は, 通気率及び, Zagarの透過に関する組織構造関数 (Ftext) の傾向から, qが0.3以下がこのましい. (3) 結合強度はqが0.2以下が高く, q依存性が明らかであるが, Ftextともきわめてよい相関を示した. (4) 熱スポーリング抵抗はqが0.3以上で良好となり, q依存性が高い. また機械的スポーリングは, 結合強度によると考えられ, 構造スポーリングは透過性によると考えられる.以上のごとく, Zagarの透過に関する組織構造関数は耐用性にきわめて関係が深いと考えられる. またキャラクターとしての坏土の粒度分布係数qはきわめて重要な意味をもち, 調和のとれたマグネシア煉瓦はqが0.3付近で得られると結論した.
- 社団法人日本セラミックス協会の論文
- 1978-02-01
著者
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