粒径多成分系の充てん容積計算法によるマグネシア耐火物の充てん性の考察
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
最大粒径4mmの, Andreasenの連続粒度分布にしたがう坏土からえられたマグネシア耐火物の棒突き充てん体, プレス成形体及びその焼成体等の充てん性につき, 著者らの方法による計算値と実測値の比較をおこなった.その結果, 焼成体の最密充てんとなる粒度分布 (qρm) は, 棒突き充てん体, プレス成形体と同様によい一致を示し, 充てん操作の強化と焼成温度上昇によるqρmの変化の傾向についてもよい一致を示した.また充てん度の計算過程でえられる各粒径成分にともなう未飽和空隙量の計算値の傾向は, 焼成体の気孔径分布の傾向とよい一致を示した.これらの結果から, 著者らの粒径多成分系の充てん容積の計算法は耐火物の組織構造を検討する上で意義あり, かつ適切な方法であり, また粒度分布係数は重要なパラメーターであると結論しうる.
- 社団法人日本セラミックス協会の論文
- 1978-04-01
著者
-
中村 康正
大阪窯業耐火煉瓦(株)研究開発部
-
河村 淳一
大阪窯業耐火煉瓦(株)研究部
-
楠瀬 洋
大阪窯業耐火煉瓦(株)研究開発部
-
中村 康正
大阪窯業耐火れんが
-
山田 徳一
大阪窯業耐火煉瓦(株)研究開発部
-
楠瀬 洋
大阪窯業耐火煉瓦(株)研究部
関連論文
- 耐火物坏土の粒度分布モデル式と粒径多成分系の充填容積計算法の検討
- キャスタブル耐火物特性におよぼす粒度分布の影響
- 高珪酸質蝋石耐火物の充填性におよぼす粒度分布の影響
- 炭化珪素耐火物特性の粒度分布依存性
- 粒径多成分系の充てん容積計算法によるマグネシア耐火物の充てん性の考察
- マグネシア煉瓦の組織構造の粒度分布依存性
- AOD炉用耐火物の試験方法について (第57回製鋼炉用耐火物専門委員会資料)
- プラスチック耐火れんが (高分子無機材料の開発)
- マグネシア耐火物特性の粒度分布依存性