窒化珪素-窒化アルミニウム-アルミナ系固溶体
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概要
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Si3N4-AlN-Al2O3系焼結体についての研究である. ホットプレスによって焼結体を作製し, 温度は1730°-1800℃, 時間20-180分, 圧力250kg/cm2である.以下の結果を得た. 固溶体Si3N4s.s. (AlN, Al2O3) を見出した. AlNとAl2O3のSi3N4への固溶限を与える. Si3N4s.s. (AlN, Al2O3) の真比重の測定値と計算値の比較から, 固溶体は置換型固溶体であり, 大部分のAlはSiと, 大部分の酸素は窒素と置換しているものと結論される. 不安定な窒素位置空孔が形成され, これがおもにAlNの固溶限を決定しているものと考えられる. 新しい化合物m(AlN, Al2O3)・nSi3N4 (m≒3, n≒2) をも見出した. Si3N4s.s. (AlN, Al2O3) の耐酸化性, 耐磨耗性, 熱膨脹係数は, 実用されているホットプレスしたSi3N4-MgOのそれらよりも優れている. Si3N4s.s. (AlN, Al2O3) の電気抵抗を測定し, 電気抵抗がAlN量と共に増加することを見出した.
- 社団法人日本セラミックス協会の論文
- 1974-07-01
著者
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