混合粉体の摩擦および付着に及ぼす粒径比の影響
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
粒径の異なる二つの成分から成る混合粉体層の低圧を、2種類の重点女権かで測定し、おのおのの条件における、摩擦および付着に関するパラメータcを求めた.その結果、粉体をできるだけホッパから自然充てんしたままの状態に保ちつつ、弱い外力を加えた場合には、両成分のcの値を結んだ直線から正、すなわち付着、摩擦による抵抗の大きな方向にずれ、他方、粉体を少量ずつ充てんしながらそのつど予圧密し、比較的大きな外力を加えつつ測定した場合は、逆に直線から負の方向にずれた.またいずれの場合も、粒径比が1に近づくにつれて、cの組成による変化は直線に近づく傾向がみられた.これらの結果から、混合粉体の流動性、充てん性、圧縮性、さらにそれらを直接支配する摩擦、付着性などを測定する場合、加えた外力の大きさと異種粒子間の凝集力の大きさとの兼ね合いによって、主として粒子の配列状態の違いに起因すると思われる現象の相違があり、このため、同一の混合粉体についても、測定条件によって上に述べた諸質性が大きく異なる場合がありうることがわかった.
- 社団法人日本材料学会の論文
- 1969-06-15
著者
関連論文
- 水酸化アルミニウムのメカニカル活性化による水和活性微粒子材料の調製とセメント速硬化機能
- ソフトメカノケミカル複合化法によるペロブスカイト単相0.9PMN-0.1PT 複合酸化物の調整と生成機構
- 微粒子材料特性のマルチコントロール
- メカノケミカル反応を応用したナノ無機マテリアルの創製
- APT3000に向けて : アジア粉体工学シンポジウムのこれまでとこれから
- 原料ゲータイト合成条件による針状γ-Fe_2O_3粒子の形状・磁気特性の制御
- メカノケミカルプロセッシングによるナノコンポジット前駆体の合成
- カチオン界面活性剤/高級アルコール系分子集合体のレオロジー挙動と内部構造 -カチオン界面活性剤/高級アルコールのモル比の影響-
- トライボケミストリー/メカノケミストリー/サスペンションの接点
- 排出管を付設したホッパよりの粉体の流出に及ほす粒径の影響
- マルチリング型超微粉砕機によるタルクの微細化とメカニカル活性化の相関
- 顆粒強度の直接および間接測定
- 混合粉体の摩擦および付着に及ぼす粒径比の効果
- 加圧圧縮過程の初期段階におけるヘマタイト顆粒強度の影響
- 顆粒の圧縮成形過程における顆粒間および顆粒内空隙の変化
- シリカミクロスフェアへのPVAの吸着とレオロジー特性に対する分子量の影響
- マルチリング媒体型超微粉砕装置による炭酸カルシウムの粉砕特性
- PZTセラミックスの製造における混合方法の影響
- 粉体層の底圧による粉体の内部摩擦の測定
- ポリスチレン粉体の成形物の構造に及ぼす成形圧力および温度の影響
- BaCO3とGeO2の反応
- BaCO3とTiO2の反応の速度論的研究
- プラスチック粉体成形物の空孔構造
- 粉体の流動性測定の試み
- 低融点化合物による加圧焼結機構の研究 : 安息香酸結晶粉末の加圧焼結
- アルミナ微粉体の摩砕による焼結体特性の変化と制御
- BaCO3-TiO2二元系固体反応の速度と機構に及ぼす反応物粒子の凝集の影響
- MnLiZnフェライト顆粒の強度と圧縮挙動
- NiO-MoO3 2成分系固相反応速度に対する単独および混合摩砕の効果
- 粉体の濡れ
- 円の二次元充てん模型による数値計算
- 粉体の濡れ
- 低融点化合物による加圧焼結機構の研究-2-
- 有機化合物の加圧焼結過程における空孔構造変化
- 混合粉体の摩擦および付着に及ぼす粒径比の影響