非鉄合金旋削仕上試験片の疲労強度について
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概要
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本資料はアルミニウム合金5材質、銅合金3材質、チタニウム合金4材質について施削仕上後の疲労強度を求め、表面あらさとの関係において実験結果を整理するとともに、真空焼なましした場合についても検討した。試験片の表面あらさは1.5~29sの範囲であり、疲労試験は小野式回転曲げ疲労試験機を用いて行ない、得られた結果を要約すると次のようである。疲労強度σ_w'(10^7)は表面あらさRが大になるにつれて低下し、両者間に次の実験式が成立する。σ_w'(10^7)=σ_<wL>-m_1logR ただし、σ_<wL>とm_1は定数である。σ_<wL>は表面あらさ1sの施削仕上試験片の疲労強度に相当するが、同程度の表面あらさをもつペーパー仕上試験片との間に差がある。施削仕上、ぺーパ仕上試験片とも平行部表面に加工層があり、その大きさは材質によって異なる。また、真空焼なましすると表面から0.01~0.02mmの深さまで微細な再結晶組織を生じ、真空焼なましした場合の疲労強度は表面あらさと表面の細粒組織の影響を含んだものとなる。
- 社団法人日本材料学会の論文
- 1967-03-15
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