焼なましおよび表面圧延低炭素銅の疲労き裂発生機構
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
In order to clarify the fatigue crack initiation mechanism of the annealed and the surface-rolled low carbon steels, the fatigue deformation and crack initiation processes in both the materials have been observed by the X-ray microbeam technique and the electron microscopic replica method, and discussion has been made on the experiment. The following results have been obtained. (1) The behaviors of crystal deformation during fatigue are various in each crystal grains, according to their crystal orientations. But generally, in annealed specimens. total misorientation and micro lattice strain increase highly in the initial stage of fatigue process, and keep on increas-ing slightly till 80% is reached in fatigue life, but in surface-rolled specimens on the contrary, they decrease. They show also quite different surface structural changes in both the specimens. (2) The formation of distinct subgrain is found after the increase of total misorientation and of micro lattice strain and before fatigue crack initiation in annealed specimens, and is found after their decrease and before fatigue crack initiation in surface-rolled specimens. And in the case of low stress fatigue the presence of subgrain is not so evident as in high stress fatigue. (3) The fatigue crack initiation mechanism is the same both in annealed specimens and in surface-rolled ones. The fatigue crack in both the specimens is formed by jointing the pores in the slip band region on the specimen surface which are considered to have been generated by the diffusion of vacancies. and this jointing action is accelerated by the stress concentration due to the notch-peak formed in the slip band region. On the other hand, the distinct subgrain becomes clear in both the specimens at the fatigue crack initiation. And this fatigue crack is considered to run along the distinct subgrain boundary.
- 社団法人日本材料学会の論文
- 1970-09-15
著者
関連論文
- 911 新軸受鋼製スラスト軸受の転がり疲れ強さ(機素潤滑設計II)
- D値と硬さを考慮したピッチング寿命と面圧強さの評価
- D値と硬さを考慮したピッチング寿命と面圧強さの評価(機械要素,潤滑,設計,生産加工,生産システムなど)
- 918 WC/C膜を施した浸炭硬化歯車のピッチング強さ(模索潤滑設計IV)
- ピーニングされた表面の摩擦・摩耗特性(S45C焼入れ材の場合)
- 1214 ショットピーニングを施した粉末焼結ローラの面圧強さ(面圧強度・疲労強度,一般講演)
- 104 シングルショットピーニングとダブルショットピーニングを施した鋼ローラの面圧強さ(OS02-1 歯車の強度I)
- 1001 ショットピーニングを施した粉末鍛造ローラの面圧強さ(機素潤滑設計III)
- 911 ダブルショットピーニングを施した鋼ローラの面圧強さに関する基礎的研究(機素潤滑設計I)
- S1105-2-1 浸炭硬化鋼に施したWC/C膜のスクラッチ試験による摩擦特性評価(表面改質とトライボロジー2)
- SCM415浸炭硬化ローラの面圧強さに及ぼす鉛,イオウ成分の影響
- 省エネルギ形潤滑油と鋼ローラの面圧強さ
- 高出力と高精度位置決めを両立させる機械式リニアアクチュエータの開発
- 908 キャビテーションピーニングを施した鋼ローラの表面性状とピッチング強さ(模索潤滑設計II)
- 歯車の転がり疲れとその研究動向
- B05 次世代キャビテーション・ピーニングによる鋼歯車の疲労強度向上(OS1 機械要素の強さと性能向上I)
- B03 水中および気中キャビテーション噴流による浸炭硬化歯車の疲れ寿命向上(OS1 機械要素の強さと性能向上I)
- 616 鋼歯車の疲れ寿命向上に対するキャビテーションピーニングの応用(表面処理II,疲労破壊の防止と評価,オーガナイスドセッション1)
- 1213 キャビテーションピーニングを施した鋼歯車の面圧強さ(面圧強度・疲労強度,一般講演)
- 920 油潤滑下におけるDLC膜の摩擦・摩耗に及ぼす膜厚の影響(機素潤滑設計IV)
- 919 鋼ローラの疲れ寿命に及ぼすキャビテーションピーニングの影響(機素潤滑設計IV)
- 918 粘度特性の異なる潤滑油を用いた場合の転がり疲れ強さの評価(機素潤滑設計IV)
- 915 鋼歯車の疲れ寿命に及ぼすキャビテーションピーニングの影響(機素潤滑設計III)
- 907 DLC膜の摩擦・摩耗特性評価のための一解析(機素潤滑設計II)
- 101 キャビテーション・ショットレス・ピーニングによる鋼歯車の疲れ強さ向上(OS02-1 歯車の強度I)
- 912 トラクション係数に及ぼす鋼ローラのクラウニング半径の影響(機素潤滑設計I)
- 918 トラクション油潤滑下における鋼ローラの表面損傷(機素潤滑設計II)
- 2206 トラクション油潤滑下における鋼ローラの転がり疲れ(OS1-7 強度(2))
- 鋼ローラ表面のころがり疲労破壊に関する一考察
- スパイラルベベルギヤ鍛造用金型歯面の設計 : 第2報,金型製作,歯車鍛造と歯面評価について
- 901 粉末鍛造ローラの面圧強さに及ぼす圧粉密度の影響(機素潤滑設計I)
- ウェーブレット変換を用いたローラ表面損傷診断に関する考察 : ピッチングとスポーリング損傷に起因する動的挙動の観察
- 多孔質セラミックスを用いた静圧空気ガイドに関する研究 : 第1報 : 静剛性の評価
- 811 多孔質ファインセラミックス製静圧空気ガイド圧力分布の測定と解析(機素潤滑設計II)
- 2725 多孔質ファインセラミックスを用いた静圧ガイドに関する基礎的研究
- セラミックス溶射ローラの転がり疲れに及ぼす溶射皮膜厚さの影響(機械要素,潤滑,工作,生産管理など)
- 810 アルミナセラミックス溶射ローラの転がり疲れに及ぼす溶射皮膜厚さの影響(機素潤滑設計II)
- アルミナセラミックス溶射ローラの転がり疲れ(機械要素,潤滑,工作,生産管理など)
- 819 アルミナセラミックス溶射ローラの転がり疲れ
- 浸炭硬化歯車の面圧強さに及ぼすショットピーニングの影響 : ショット投射速度とショット粒径の影響(機械要素,潤滑,工作,生産管理など)
- 浸炭硬化歯車の面圧強さに及ぼすショットピーニングの影響(機素潤滑設計II)
- 平歯車の耐スコーリング負荷容量に及ぼす動荷重の影響
- 平歯車におけるスコーリングの発生と進展に及ぼす歯形の影響
- 2625 無電解 Ni 基合金めっきの油潤滑下における摩擦・摩耗
- 高真空無潤滑下における無電解Ni合金めっき歯車の摩擦・摩耗
- 高真空無潤滑下における無電解Ni合金めっき歯車の摩擦・摩耗(機械要素,潤滑,工作,生産管理など)
- 高周波焼入れ粉末焼結歯車の疲れ強さに及ぼす粉末粒子径の影響
- 高周波焼入れ粉末焼結歯車の疲れ強さと動的性能 : 溶製材製歯車との比較および硬化層深さの影響
- 高周波焼入れ歯車の強さと損傷に関する一寄与 : クロムモリブデン鋼製平歯車の場合
- 滑り軸受試験によるAl_2O_3の摩擦・摩耗 : Sialon, ZrO_2, Al_2O_3 および SUS304 と組合された場合
- 106 鋼ローラの転がり疲れ強さに及ばす模擬欠陥の影響(OS02-2 歯車の強度II)
- リバース式差動回転直動変換機構の開発と基本特性評価
- 1002 浸炭硬化歯車の疲れ寿命に及ぼすWC/Cコーティングの影響(機素潤滑設計III)
- 916 浸炭硬化歯車のキャビテーション・ショットレス・ピーニングによる疲れ寿命の向上(機素潤滑設計II)
- 120 鋼ローラの転がり疲れ強さに及ぼす潤滑油粘度特性の影響(OS07 歯車の潤滑/OS14-1 応用・実用事例I)
- SiおよびMoを添加した新軸受鋼製球の転がり疲労特性
- SiおよびMoを添加した新軸受鋼製球の転がり疲労特性
- 浸炭窒化歯車の疲れ強さに及ぼす硬化層深さの影響
- SCr420鋼製浸炭窒化歯車の疲れと動的性能
- SCr420鋼製浸炭窒化ローラの面圧強さに及ぼす硬化層深さと相対曲率半径の影響
- 滑り率変化式接触ローラ試験機による窒化鋼ローラの面圧強さと表面損傷
- 滑り率変化式接触ローラ試験機による調質鋼ローラの面圧強さと表面損傷
- 窒化歯車の疲れ強さに及ぼす基準圧力角の影響
- 滑り率変化式接触ローラ試験機の試作とその特性
- 窒化歯車の疲れ強さに及ぼす硬化層深さの影響
- 歯車の疲労が動的性能に及ぼす影響に関する研究 : 第3報,SACM645鋼製窒化歯車の場合
- 省エネルギ形潤滑油と鋼ローラの面圧強さ : 第3報,調質S45CローラにおけるMoS_2添加量の影響
- 省エネルギ形潤滑油と鋼ローラの面圧強さ : 第2報,ずぶ焼入れSUJ2ローラにおけるMoS_2添加量の影響
- SACM645鋼製窒化ローラの面圧強さに及ぼす硬化層深さと相対曲率半径の影響
- 浸炭硬化歯車の疲れ強さに及ぼす基準圧力角の影響
- 浸炭硬化歯車の疲れ強さに及ぼす硬化層深さの影響
- 不等速回転接触ローラの面圧強さと表面損傷
- レーザ焼入れ鋼ローラの面圧強さに関する研究
- 歯車の疲労が動的性能に及ぼす影響に関する研究 : 第2報,SCM420鋼製浸炭硬化歯車の場合
- 制振合金の歯車への適用に関する基礎的研究 : ローラの面圧強さについて
- 815 軸受鋼および耐摩耗性鋼歯車の疲れ強さ(機素潤滑設計III)
- 析出物分散によるステンレス鋼の摩擦・摩耗特性の改善(S51-4 トライボロジーの基礎と応用(IV),S51 トライボロジーの基礎と応用)
- 耐摩耗性ステンレス鋼の摩擦・摩耗特性 : 油潤滑下および真空中の結果(機素潤滑設計IV)
- 105 制振合金歯車の疲れ強さと動的性能 : 調質歯車との比較
- 表面改質ローラの高真空中における摩擦-摩耗 : 平歯車試験とローラ試験の比較
- 浸炭硬化焼結鍛造歯車の疲れ強さ(O.S.02-2 歯車の強度(2))
- 915 粉末焼結および粉末鍛造歯車の疲れ強さに及ぼす圧粉密度の影響(機素潤滑設計II)
- 902 粉末鍛造歯車の疲れ強さに及ぼす圧粉密度の影響(機素潤滑設計I)
- 軟窒化ローラの面圧強さに及ぼすローラ幅の影響
- SCM440鋼製高周波焼入れローラの面圧強さに及ぼす曲率半径と硬化層深さの影響
- 銅ローラの表面硬化による面圧強さ向上法に関する研究 : 軟窒化と硬質クロムめっきローラにおける比較
- 粒子分散複合めっきローラの摩擦・摩耗(O.S.06-1 歯車の潤滑(1),O.S.10-3 CVT・TD(3))
- 浸炭硬化焼結鍛造歯車の面圧強さに関する研究(機素潤滑設計II)
- 2510 浸炭硬化鋼ローラのピッチング強さに及ぼすショットピーニングの影響
- 高周波焼入れ粉末焼結ローラの面圧強さに関する研究 : 粉末粒子径および相対曲率半径の影響
- 表面改質ローラの転がり疲れとスカッフィング : 無電解Ni-P合金めっきローラと浸硫処理ローラの場合
- 耐摩耗性鋼のスカッフィングに及ぼす硬度と表面改質の影響
- 2626 Sn めっき熱拡散処理されたステンレス鋼の真空高温摩擦・摩耗
- Ni系めっき表面の真空・高温摩擦摩耗特性
- 浸炭硬化鋼ローラの転がり疲れ強さに及ぼすクラウニング半径の影響
- 表面圧延された低炭素銅の疲労過程中の表面組織化
- 軟窒化ローラの面圧強さに関する研究
- 高周波焼入れ粉末焼結歯車の疲れに関する研究 : モジュール5, 基準圧力角20°, かみあい率1.246の場合
- 高周波焼入れ粉末焼結歯車の疲れと動的性能に関する研究 : モジュール2,基準圧力角14.5°,かみあい率2.172の場合
- 5121 プラズマCVDにより歯車および円筒に形成したDLC膜の摩擦・摩耗(S63-3 強度(1),S63 伝動装置の基礎と応用)