Clinical Signficance of Ki-67 Staining Index in Acoustic Neurinoma
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概要
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モノクローナル抗体(MIB-1)を用い、聴神経腫瘍におけるKi-67陽性率の臨床的意義について検討した。得られた58例のKi-67陽性率は0.37%から6.61%(平均1.70%)であり、年齢、性別、腫瘍の大きさとの相関は認めなかった。亜全摘または部分摘出された18例のうち、16例に腫瘍の増大、2例に縮小を認めた。増大した16例において、Ki-67陽性率2.00%未満と2.00%以上の二つのグループ間にてtumor doubling time(TDT)に有意差を認めた。さらに、Ki-67陽性率とTDTの対数間に有意な相関関係を認めた(r=0.787, P<0.001)。Ki-67陽性率は亜全摘または部分摘出された聴神軽腫瘍の患者において、腫瘍の再増大スピードの指標となると考えられた。
- 1996-10-15
著者
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横山 正男
滋賀医科大学 第2病理
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横山 正男
滋賀医科大学脳神経外科
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横山 正男
シミズ病院脳神経外科
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MATSUDA Masayuki
滋賀医科大学脳神経外科
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HANDA Jyoji
滋賀医科大学脳神経外科
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NAKASU Satoshi
滋賀医科大学脳神経外科
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NAKAJIMA Masayuki
滋賀医科大学脳神経外科
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