Speech Arrest Caused by Meningioma : Two Case Reports
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概要
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大脳鎌の髄膜腫で、繰り返してspeech arrestを呈した22歳と46歳の症例を報告した。どちらも補足運動野(SMA)の症状と思われた。SMAは一次運動野の吻側で前頭葉内側面に位置し、発語および四肢の運動の統合に関与している。speech arrestは患者が発語を企図していないと自覚しないことや、発作が進行し四肢の痙攣を伴うと、見落とされてしまう可能性があると思われる。また、発作間欠期には無症状のことが多く、SMAを念頭において検査しないと見落とされる危険性がある。SMAには、可塑性があるとはいえ、手術により高次運動機能の障害や熟練運動の障害、発語障害をきたす危険性があるので注意が必要である。
- 1998-08-15
著者
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椎野 顯彦
滋賀医科大学 医学部
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MATSUDA Masayuki
滋賀医科大学脳神経外科
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HANDA Jyoji
滋賀医科大学脳神経外科
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椎野 顯彦
滋賀医科大学脳神経外科
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椎野 顯彦
滋賀医科大学医学部脳神経外科
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