Peritumoral Edema and Seizure in Patients with Cerebral Convexity and Parasagittal Meningiomas
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概要
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テント上髄膜腫において、痙攣発症群(A群)と非痙攣発症群(B群)の2群間についてそのCT所見を比較し、髄膜腫のepileptogenesisにつき検討した。対象は円蓋部・傍矢状洞部髄膜腫83例、うちA群27例、B群56例であった。術前のCTにて腫瘍・腫瘍周囲浮腫の大きさ(T値・E値)を計測し2群間の平均値の差について発生部位・局在・組織形別に検討した。2群間ではT値に差はなかったが、E値は有意にA群が大きかった。この傾向は前頭葉・中心溝局在、Fibroblastic typeでも認められた。全身痙攣は前頭葉局在、Fibroblastic typeに認められる傾向にあった。以上から腫瘍周囲浮腫は髄膜腫てんかん原性の一要因と考えられ、特に二次性全汎化に関与していると考えられた。
- 1996-08-15
著者
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川口 正
新潟大学脳研究所
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川口 正
新潟大学脳神経外科
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川口 正
新潟大学脳研究所脳神経外科
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KAMEYAMA Shigeki
新潟大学脳研究所脳神経外科
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TANAKA Ryuichi
新潟大学脳研究所脳神経外科
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