Usefulness of Thallium-201 Single Photon Emission Computed Tomography to Quantify the Malignancy Grade of Brain Tumors
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概要
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脳腫瘍の組織学的悪性度を、^<201>Tl-SPECTを用いて検討した。手術にて組織学的診断の明らかな脳腫瘍患者24例を対象とした。正常脳における^<201>Tlの取り込みは、周囲の頭皮の取り込みの影響やアーチファクトと考えられたので、従来から用いられているL/E ratioに加え、腫瘍部の取り込みから対側大脳半球の取り込みを差し引いて求めたcorrected L/E ratioにて検討した。corrected L/E ratioを用いると、良性腫瘍(髄膜腫, 聴神経腫瘍, low grade astrocytoma)とhigh grade astrocytoma,転移性脳腫瘍の間に有意差を認め、1.0を閾値とすると1例の疑陽性を除いて悪性度の判定が可能であり、^<201>Tl-SPECTは脳腫瘍のmalignant viabihtyの診断に有効であると考えられた。
- 日本脳神経外科学会の論文
- 1996-07-15
著者
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伊賀瀬 圭二
愛媛大学医学部脳神経外科
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伊賀瀬 圭二
愛媛大学脳神経外科
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Kumon Yoshiaki
愛媛大学脳神経外科
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SAKAKI Saburo
愛媛大学脳神経外科
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OKA Yoshihisa
愛媛大学脳神経外科
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OHTA Shinsuke
愛媛大学脳神経外科
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MURAKAMI Yoshikazu
愛媛大学脳神経外科
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