Acoustic Neurinoma with a Large Organized Hematoma : Case Report
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概要
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聴神経鞘腫内に大きな機質化した血腫を認めたまれな症例を経験したので報告する。症例は66歳の女性で、20年来の左聴力低下、耳鳴を主訴として入院した。CT上左小脳橋角部に径35mmの円形腫瘤があり、不均一高吸収で周辺部に石灰化を認め、MRIではT1強調像で高信号、T2では低信号で、Gd-DTPAで腫瘤周囲と内耳道部が増強された。手術所見では腫瘤の大部分はラード様で、内耳道部は軟らかい腫瘍であった。組織学的には軟らかい組織は典型的な神経鞘腫で、中心の硬い部分は無細胞性の壊死組織と新旧の出血、ヘモジデリンの沈着を認め、機質化血腫を伴った聴神経鞘腫と診断された。無症候性腫瘍内出血が繰り返し起こり、吸収されずに機質化したものと考えられた。
- 日本脳神経外科学会の論文
- 1996-06-15
著者
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