Coagulation and Fibrinolysis Study after Local Thrombolysis of a Cerebral Artery with Urokinase

スポンサーリンク

概要

論文の詳細を見る
血栓溶解療法に伴う線溶凝固能の変動について検討した。ウロキナーゼ72万単位により再開通を得た6例を対象とした。術後1日目に、プロトロンビン時問の延長、フィブリノーゲンの減少、FDPの増加、プラスミノーゲン、α2-プラスミンインヒビター活性の低下かみられたが、4日目には回復した。アンチトロンピンIII活性はあまり変化しなかった。アンチトロンビンIII活性とα2-プラスミンインヒビター活性は術前及び術後4日目に於いて正に相関していたが、術後1日目ではこの相関関係は崩れていた。このように大量のウロキナーゼの投与後、線溶凝固能はかなり変動することがわかった。また一例に於いて、40日以上にわたりDIC状態が続いてみられた為、注意を要すると思われた。
日本脳神経外科学会の論文
1996-05-15

著者

関連論文

もっと見る

スポンサーリンク