Hemorrhagic Pituitary Adenoma Manifesting as Transient Global Amnesia : Case Report
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
頭蓋内占拠性病変に起因する一過性全健忘(MRI)はまれである。患者はプロラクチン産生性下垂体腺腫の68歳女性で、2回のTGAを生じた. MRIで鞍上部に進展した腫瘍内に出血を認め、右(非優位側)側頭葉内側が圧迫されていた。プロモクリプチン投与により血中プロラクチン値は正常化し、MRIでは腫瘍は著明に縮小し、側頭葉の圧迫は消失していた。新たなTGAは生じていない。TGAの多くは機能的原因によるもので、最近のSPECTやPETを用いた検討では、後大脳動脈領域の虚血が重要視されている。自験例のようにTGA発現に関連し、MRIにて占拠性病変による側頭葉内側部の圧迫を捉えた報告はない。TGAのスクリーニングとしてMRIの必要性を強調したい。
- 日本脳神経外科学会の論文
- 1996-04-15
著者
関連論文
- 救急医療におけるCT画像伝送の試み
- 下垂体腺腫におけるp27蛋白の免疫組織学的検討
- 側脳室脈絡叢血管腫の1例
- 頚髓外側, 腹外側血管芽腫に用いた後側方到達法の有用性
- 眼動脈の起始異常
- 破裂脳動脈瘤によるくも膜下出血患者に対する低体温療法
- 椎骨脳底動脈領域の動脈瘤の血管内手術
- Meningiomaにおけるp27蛋白発現に関する免疫組織化学的検討
- Intramedullary Spinal Cord and Brain Metastases from Thyroid Carcinoma Detected 11 Years after Initial Diagnosis : Case Report
- Hemorrhagic Pituitary Adenoma Manifesting as Transient Global Amnesia : Case Report
- くも膜下出血後の脳血管壁器質的変化に対するトラピジルの抑制効果
- くも膜下出血後の増殖型血管症の成因に関する実験的検討ー髄液中血小板由来増殖因子に着目してー
- 紡錘状巨大動脈瘤に成長し致死的破裂を生じたmegadolichobasilar anomalyの1例 : 経時的画像検査よりみた瘤拡大機序と治療法
- 器質的心疾患を有さず正常洞調律で左房内血栓形成を認めた1例 : 日本循環器学会第59回中国・四国地方会
- くも膜下出血患者における髄液中血小板由来増殖因子の検討
- 聴性脳幹反応による天幕切痕ヘルニアの診断