Parkinsonism Due to Chronic Subdural Hematoma : Case Report
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概要
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75歳男性、頭部外傷1ヵ月後より歩行障害が出現。右片麻痺と両側のパーキンソン症候群を認め、CT scanで左側の慢性硬膜下血腫を認めた。薬物療法で寛解しないため、小開頭術で血腫の洗浄除去を施行。術後早期から症状の改善を認め、薬物療法は不要となった。パーキンソン症候群を呈した慢性硬膜下血腫は過去20例のみで、自然寛解例を除く18例で手術が施行され、全例で症状の改善を認めている。原因は明確でなく、基底核や脳幹への圧迫、ドパミン受容体の減少、循環障害等が挙げられている。手術も安全で、術後早期から症状の改善が得られ、パーキンソン症候群を呈する慢性硬膜下血腫例では積極的な手術冶療が適応と考えられた。
- 日本脳神経外科学会の論文
- 1996-02-15
著者
-
砂田 一郎
馬場記念病院脳神経外科
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INOUE Tsuyoshi
馬場記念病院脳神経外科
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TAMURA Katsuhiko
馬場記念病院脳神経外科
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AKANO Yoshinori
馬場記念病院脳神経外科
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FU Yoshihiko
馬場記念病院脳神経外科
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Akano Yoshinori
馬場記念病院
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