Traumatic Atlanto-occipital Dislocation with Long-term Survival : Case Report
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概要
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外傷性環椎後頭骨脱臼の長期生存例を経験したので報告した。症例は6才男児で交通事故により受傷、直後より深昏睡、自発呼吸停止状態であった。心肺蘇生術を施行されながら当院に搬送された。頚椎側面断層写真で環椎後頭骨脱臼(AOD)と診断した。MRIでは橋・延髄移行部の血腫及び延髄・頚髄移行部の転位が認められた。水頭症に対し側脳室及び第4脳室-腹腔シャント、AODに対し後頭骨-第1〜4頚椎後方固定を施行、同時に頚部脊髄硬膜外電気刺激装置を埋め込んだ。事故2年後、覚醒状態ではあるが、四肢麻痺、嚥下不能、終日人工呼吸を要する状態である。今後、同様の患者が増加すると考えられ、医療倫理面での問題を提起している。
- 日本脳神経外科学会の論文
- 1996-01-15
著者
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