Hypertrophic Anterior Falx Artery Associated with Interhemispheric Subdural Empyema : Case Report
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概要
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大脳半球間裂硬膜下腫瘍は比較的稀な疾患で、症例報告数も少ない。症例は14歳男性で痙撃発作にて発症、慢性副鼻腔炎に起因する大脳半球間裂硬膜下腫瘍の診断にて開頭ドレナージ術が施行された。術前脳血管撮影にて、前大脳動脈の偏位とともに異常に拡張した前大脳鎌動脈が認められ、炎症に伴う反応性の血管増生による2次的な血管拡張と考えられた。術後経過は良好で、再度脳血管撮影が施行されたが前大脳鎌動脈は認められなかった。報告によれば拡張した前大脳鎌動脈は、大脳鎌髄膜腫、モヤモヤ病、AVM、内頚動脈閉塞などで認められるが、本症例の様に炎症過程に伴い一過性に出現する場合もあり、大脳半球間裂硬膜下腫瘍の1つの特徴的所見と考えられた。
- 日本脳神経外科学会の論文
- 1995-11-15
著者
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TAJIMA Atsushi
順天堂大学浦安病院脳神経外科
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光岡 英之
順天堂大学伊豆長岡病院脳神経外科
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TSUNODA Akira
順天堂大学伊豆長岡病院脳神経外科
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MORI Kentaro
順天堂大学伊豆長岡病院脳神経外科
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MAEDA Minoru
順天堂大学伊豆長岡病院脳神経外科
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Tajima Atsushi
順天堂大学伊豆長岡病院脳神経外科
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