Giant Pyocele in the Anterior Intracranial Fossa : Case Report
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概要
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前頭蓋窩の巨大な膿嚢胞(pyocele)の症例を経験したので報告する。症例は43歳男性。前頭部痛を主訴に来院。CTにて前頭洞から前頭蓋窩の大部分を占める嚢胞性病変を認め、その周辺部は造影剤にて線状の造影効果を認めた。両側前頭開頭にて手術を施行したところ、硬膜外に薄い皮膜で囲まれた嚢胞性病変を認め嚢胞内容は膿であった。前頭洞内側壁は破壊されていた。嚢胞を全摘し、副鼻腔ドレナージを併用した。病理学的検査では、嚢胞壁は多列線毛上皮より成り副鼻腔嚢胞(膿嚢胞)と診断した。頭蓋内に進展した副鼻腔嚢胞の治療には、前頭蓋底再建術を考慮した開頭術に加え、副鼻腔ドレナージ等の耳鼻科的治療が必要となる事があると考えられた。
- 日本脳神経外科学会の論文
- 1998-08-15
著者
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