Unusual Location of Intracranial Vagus Neurinoma : Case Report
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
症例は左聴力障害・耳鳴を主訴とする55歳男性である。CT, MRIにて左小脳延髄槽に均一に増強される境界明瞭な腫瘤を認め、頚静脈孔から離れて存在することが3次元画像にて確認された。画像上、腫瘤は頚静脈結節に接しており、同部より発生した髄膜腫と診断した。後頭下開頭にて手術を施行し、腫瘍は延髄近傍の迷走神経より発生していることが確認され、全摘出した。病理診断は神経鞘腫であった。大槽部に発生した副神経脊髄枝由来の神経鞘腫の報告は散見するが、頭蓋内の舌咽・迷走・副神経鞘腫は頚静脈孔内もしくはその近傍から発生するものが大部分である。本症例は腫瘍の発生・存在部位が極めて稀であり、術前診断を難しくした理由である。
- 日本脳神経外科学会の論文
- 1995-09-15
著者
-
上口 裕之
慶應義塾大学医学部脳神経外科
-
Toya Shigeo
慶應義塾大学医学部脳神経外科
-
Ogino Masahiro
慶應義塾大学脳神経外科
-
SHIOBARA Ryuzo
慶應義塾大学脳神経外科
-
Shiobara Ryuzo
慶應義塾大学医学部脳神経外科
-
Ohira Takayuki
慶應義塾大学医学部脳神経外科
-
Ohira Takayuki
慶應義塾大学脳神経外科
-
KOBAYASHI Masahito
慶應義塾大学脳神経外科
関連論文
- アストロサイト、神経細胞におけるNCAMの発現調節の検討
- ラット schwannoma 細胞(RN22)及びヒト glioma 細胞(T98G)における合成ピリミジン化合物(MS-818)によるFGFの細胞増殖促進効果の増強作川について
- 培養アストロサイトにおける bFGF isoform の発現パターンおよび細胞内局在におよぼすサイトカインの影響
- 脳幹コリン作動性ニューロンに対するアストロサイト由来神経栄養因子
- 培養アストロサイトにおける Ciliary Neurotrophic Factor 分泌に関する検討
- 頭蓋内 nerve sheath tumor におけるFGFの発現
- Accumulation of Nerve Growth Factor in Cerebrospinal Fluid and Biological Activity Following Neurosurgery
- Cholesterol Granuloma of the Petrous Apex : Establishment of a Drainage Route into the Superior Tympanic Cavity : Technical Note
- Unusual Location of Intracranial Vagus Neurinoma : Case Report
- Spontaneous Disappearance of a Cerebral Arteriovenous Malformation : Case Report
- Developmental Patterns and Characteristic Symptoms of Petroclival Meningiomas
- 培養アストロサイトにおけるbasic fibroblast growth factorおよびciliary neurotrophic factorの発現・放出に関する研究 : 特にcytokineの影響について