Juvenile Symptomatic Rathke's Cleft Cyst : Case Report
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概要
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私たちは、小児に発生した稀な症候性ラトケ嚢胞の一例を経験したので報告した。症例は14歳、女児。尿崩症と成長障害を主訴に当科を受診した。内分泌学的検査では、抗利尿ホルモンおよび成長ホルモンの分泌障害を認めた。MRI所見では、T1およびT2強調画像で高信号域を示す嚢胞が鞍内から鞍上部に親展しており、術中所見で嚢胞内容は黄色調を呈していた。病理組織学的検索からラトケ嚢胞と診断した。自験例および過去の報告例の検討から、小児に発生する症候性ラトケ嚢胞の特徴は、臨床所見上で成人に比し尿崩症を呈しやすく視機能障害に来しにくい傾向があること、またMRIT1強調画像上等〜高信号域を示すことであった。
- 日本脳神経外科学会の論文
- 1998-09-15
著者
-
田中 智子
北里大学脳神経外科
-
Oka Hidehiro
北里大学脳神経外科
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FUJII Kiyotaka
北里大学脳神経外科
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KAWAVNO Nobuyuki
北里大学脳神経外科
-
KOBAYASHI Ikuo
北里大学脳神経外科
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SAEGUSA Hirotada
北里大学脳神経外科
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