歯科医療にとってインフォームド・コンセントとは何か
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概要
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歯科検診の際に行なった質疑応答の内容とアンケート調査の結果は、歯科医療に関する意思決定をする際に、その受診者がどんな情報を重要視するかを示唆している。齲蝕の有無について誤解している受診者は珍しくないので、痛みの有無は齲蝕の有無や治療の要否の十分な判断基準になり得ないことを適切に説明しておく必要がある。また、健全な歯質を削らなければならないときは、その理由を平易に説明する必要がある。智歯の抜去を勧める際には、抜去の必要性とリスクを平易に伝えておくことが重要である。インプラント・デンチャーに関しては、デメリットについて公平な説明が欠如していたことが問題であった。齲蝕の再発に関しては、患者が歯科医師に苦情を述べやすいような信頼関係を日頃から構築しておくことが重要である。歯科治療において、患者の意思決定の尊重が無理なく実践されてゆくためには、口腔衛生意識の啓蒙が不可欠であろう。
- 2001-09-17
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