更年期婦人に於ける尿中17-Hydroxycorticosteroids値の動態
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概要
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更年期婦人の副腎皮質機能について, 手術侵襲, 放射線照射, 各種ステロイドの投与による副腎皮質に及ぼす影響を尿中17-OHCS排泄値の測定により検した.1) 手術侵襲に対する尿中17-OHCS値は更年前期と後期に分けて測定した結果, 更年後期の術前値は更年前期のそれに比して有意差をもつて低値を示し, 術後の変動については, 両者共術後第1日目で著増を示し, 以後更年後期の方が前期よりも回復が遅い傾向がみられた.2) 子宮頚部を直接コバルト針で照射した場合, 尿中17-OHCS値は, 照射後7例中5例が軽い増加を示したが, 手術侵襲時の尿中17-OHCS値に比して, その反応は微弱のように思われた.3) dehydroepiand rosterone acetate 50mgを7日間連続投与した結果, 尿中17-OHCS値は増加傾向を示した.4) estradiol benzoate 5.0mgを4日間連続投与した結果, 尿中17-OHCS値は上昇したもの, 逆に減少したもの等がみられ, 一定傾向を示さなかつた.5) progesterone 20mgを4日間連続投与により低下傾向を示したが, 有意差とはならなかつた.
- 1970-03-01
著者
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