産婦人科領域に於ける尿中エストロゲン : 第2報 特に分娩前後の動態について
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概要
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私の改良した螢光測定法によって分娩前後の尿中Estrogenの動態を追求した. 即ち正常分娩, ブジー挿入による分娩誘導, 妊娠中毒症患者の分娩, 帝王切開による分娩前後のE排泄値をみたが, 正常分娩前のE, 特にEtの上昇はブジー挿入による誘導分娩が開始した場合のEtとほゞ同傾向を示した. 前置胎盤, 正常位胎盤早期剥離の症例では剥離開始時期よりEt排泄値の上昇を見, 胎児危険切迫と共にEtは急激に低下してくる. 帝王切開では術後2〜4日目にE特にEtの急激な反撥的上昇を認めたが, これは手術的侵襲による下垂体の賦活に加えて胎盤と下垂体前葉の機能交代現淑が関与するのであろうと思われる.
- 社団法人日本産科婦人科学会の論文
- 1965-02-01
著者
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