子宮頸傍・腟傍末梢自律神経支配に関する組織化学的研究
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
子宮の末梢自律神経, ことに頚傍腟傍の交感副交感神経支配につき, 単一系家兎, 人子宮を用い, 神経体液学説に基づいてadrenergicについてはmonoaminoxydase(MAO)を, cholinergicについてはspecific-cholinesterase(ChE)を組織化学的に証明することにより検索したので報告する. 1) 家兎・人子宮体部には, ChE活性を示す神経線維は少く, ChE, MAO活性を示す神経細胞を認め得ない. 2) 家兎・人頚管組織には, かなり末梢まで, ChE活性を示す神経線維が存在する. 3) 家兎腟壁傍に, ChE, MAO活性を示す神経節細胞が認められる. 4) 人頚傍組織に, ChE, MAO活性を示す神経節細胞, ことにMAO核陽性型が存在し, 該部のadrenergic neuronの混在が推定される. 5) 妊娠, 産褥時の頚傍・腟傍神経節のMAO活性に著変を認め得ない.
- 社団法人日本産科婦人科学会の論文
- 1965-12-01
著者
関連論文
- 子宮収縮に関する研究
- 1. 子宮及び傍組織の末梢神経分布に関する組織学的,組織化学的研究
- 96.悪露に関する研究(第3報)
- 96.悪露に関する研究
- 48. 産褥経過図(Puerogram)
- 子宮頸傍・腟傍末梢自律神経支配に関する組織化学的研究
- 子宮傍・腟傍末梢自律神経支配に関する組織化学的研究