子宮傍・腟傍末梢自律神経支配に関する組織化学的研究
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
1925年Loewiのvagusstoff発見に端を発した神経体液学説は, acetylcholine (ACh) を伝達物質とするcholine作働性神経を主軸として発展をとげる一方, 1904年Elliotに端を発したadrenaline作働神経の伝達物質に関する研究は, Cannon一派の "Sympathin" なる概念のもとに発達し, 近年その本体がnoradrenaline (NAd) であることが証明された. 沖中・吉川等は, 自律神経系に対する広汎な研究に, この神経体液学説を導入し, 組織化学的立場から, 末梢及び中枢に於けるCholine作働性及びAd.作働性神経の分類を企て, これが, 生理学, 薬理学的に一致することから, 目覚しい成果を上げている. 私は, 当教室に於ける, 子宮収縮に関する研究の一環として, 子宮の末梢自律神経支配を, 神経体液学説に基き, Choline作働性神経に対してはCholinesterase (ChE), Ad.作働性神経, 殊にその神経節細胞に対してはmonoamineoxidase (MAO) 活性分布の組織化学的証法により検索しているので, その概要と, 成績の1部を報告する.
- 社団法人日本産科婦人科学会の論文
- 1964-07-01
著者
関連論文
- 子宮収縮に関する研究
- 1. 子宮及び傍組織の末梢神経分布に関する組織学的,組織化学的研究
- 96.悪露に関する研究(第3報)
- 96.悪露に関する研究
- 48. 産褥経過図(Puerogram)
- 子宮頸傍・腟傍末梢自律神経支配に関する組織化学的研究
- 子宮傍・腟傍末梢自律神経支配に関する組織化学的研究