健康婦人の自律神経緊張状態の年令的推移
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概要
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新潟県在住の20才より55才までの健康婦人150例について, 手掌皮膚電気抵抗, 前腕屈側皮膚電気抵抗, 舌下温度, 最大血圧, 最小血圧, 脈搏間隔, 唾液分泌量の7項目の測定を同時に行い, 因子分析により, 自律神経平衡因子の算出式F=-0.125Z_1-0.174Z_2+0.216Z_3+0.286Z_4+0.255Z_5-0.287Z_6-0.098Z_7をえた. さらにこの算出式により, 上記150例の因子得点を算出した結果, その分布は, ほぼ, 正規型をなし, 標本平均は-0.007, 標準偏差は0.817であつた. 45才未満までは, 年令の増加とともに副交感神経緊張より交感神経緊張へと傾き, 45才以上ではかえつて副文感神経緊張に戻り, その値は, 30才代と40才代との間にあつた.
- 社団法人日本産科婦人科学会の論文
- 1966-01-01