人胎児における成長ホルモンのRadioimmunoassayによる定量
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概要
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人胎児(30例),〓帯血中(15例)の血清成長ホルモンを,radioimmunoassay (chromatoelectrophoresis法)を用いて測定した.胎児血清成長ホルモンは,4ヵ月(16週)より血中に存在する事を認めた(13.7±7.6mμg/ml).更に月数が進むにつれ増加傾向を示し,6ヵ月胎児血中濃度は,34.5±17.7mpg/mlであり,成人空腹時成長ホルモン血中濃度に比して推計学的にも有意に高い値を示した(P<0.05).〓帯血中成長ホルモン濃度も43.4±27.5mμg/mlと高値を示したが,胎盤重量,新生児体重との間に相関々係は認められなかつた.また,身長差,男女差には,成長ホルモン血中濃度の有意差はなかつた胎児血中に認められる成長ホルモンの作用は不明であるが,幼児期以後の骨端線に作用する如き性質ではなく,代謝系に主役を持つている事が伺われる.
- 社団法人日本産科婦人科学会の論文
- 1969-04-01
著者
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