ラット卵巣ステロイド生合成の調節に関する研究
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概要
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卵巣ステロイドホルモンの合成分泌に関連して、Δ^5-3β-hydroxysteroid dehydrogenase and Δ^4-Δ^5isomerase(3β-HSD)、20α-hydroxysteroid dehydrogenase(20α-HSD)が性腺刺激ホルモンによって直接活性化される可能性を示し、黄体ホルモン産生の調節機構につき新しい考察を加えた。 幼若雌ラットにPMSGを注射してその卵巣を実験に用いた。3β-HSD活性は、14^C-pregnenoloneから産生された14^C-progesteroneとその代謝産物の和で、20α-HSDは14^C-progesteroneから産生された14^C-20α-progesterone(14^C-20α-P_4)とその代謝物の和で表わした。hCGは3β-HSD活性をin vivo、in vitro双方で刺激した。PRLは3β-HSD活性のhCGによる刺激効果を抑制した。hCG、PRL共に20α-HSD活性を刺激した。また、estrogen、androgen、20α-P_4などの内因性ステロイドは、in vitroで3β-HSD活性を抑制した。
- 社団法人日本産科婦人科学会の論文
- 1987-09-01
著者
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