重層浮遊Collagen Gel培養によるヒト卵巣癌・内膜癌細胞の組織再構築について

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概要細胞外マトリックスの一つてあるコラーケソぱ細胞の増殖と形態形成、さらにぱ分化機能の発現と維持に重要な役割を果たしている。従つて培養支持組織としてコラーケソを用いることて、よりmvlvoに近い環境下て上皮細胞を培養させることかてきるのでぱないかと思われる。今回我々ぱ、重層浮遊cohgen gel培養法を用いてm vlvoに類似した組織構造を再構築しえたので報告する。使用した細胞はヒト卵巣分化型ムチソ性嚢胞腺癌(OMC-1)、ヒト子宮体内膜腺癌細胞株であるIshlkawa株(分化型)、SNG-M(中等度分化型)の3種である。 [○|1]重層浮遊collagen gel ての細胞増殖の程度ぱ培養1週目と3週目の間で3種とも有意差を認めなかつた。[○|2]浮遊を施さない重層collagen gel 培養法では3種とも、3週培養で腺腔様構造の形成が乏しかつた。[○|3]重層浮遊collagen gel 培養ては、培養1週目で3種とも腺腔様構造か乏しいが培養3週目てぱ3種とも異種移植腫瘍組織と類似した腺腔構造を示した。 OMC-1においてぱPAS陽性物質が腺腔の内の内腔に沿つてみられ、時に細胞質内にもみられた。電顕所見では腺腔側にcore filament を伴つた多数のmlcrovllhがみられ、粘波頭粒も認められた。Ishlkawa株てぱ、管状腺腔かみられback-to-backの形態や乳頭状腺腔形成もみられた。電願所見でぱ腺腔側にmlcrovllhが豊富に認められた。一方SNG-M株でぱ腺腔構造か明瞭な部分と充実部か混在し中等度分化型腺癌の形態を示し、電頭所見も同様であつた。以上により重層collagen gel培養にてm vlvo類似の構造が認められない場合、重層gelを浮遊させることで、よりm vlvo に類似した構造を再構築させることが可能てあつた。またその再構築ぱ新たに増殖した細胞により形成されるというよりぱ、既存の細胞の凝集と細胞配列の変化によつて形成されるのてあろうと考えられた。
社団法人日本産科婦人科学会の論文
1986-12-01

重層浮遊Collagen Gel培養によるヒト卵巣癌・内膜癌細胞の組織再構築について

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